『赴粥飯法』は食事中の作法

『赴粥飯法』は食事中の作法

器や筯、匙を扱う際は「カチャカチャ」音を立ててはならない。隣の人の器の中をのぞき込んで「自分より多い」などと不満に思う心を起こしてはならない。大口をあけてご飯を食べたり、音を立てて咀嚼したり、吸ったり、舌で舐ったりしてはならない。仏も「舌舐めずりをして食べてはいけない」と教えている。落ちたものを拾って食べてはならない。頭鉢のご飯はかき混ぜたり、おかずを盛ったり、汁物をかけたりしてはならない。臂を坐禅を組んだ膝に突いて食べてはならない。「手でご飯を取り散らかして食べてはならない」仏もそう教えている。

頂く早さは周りと合わせなければならない。自分だけ早く食べ終わってキョロキョロしたり、周りを急かさせたり、逆にマイペースで周りを気にせずゆっくり食べて皆を待たせるようなことがあってはならない。頭を掻いたり、ゴソゴソと動いたり、欠伸をしたり、鼻をかんで音を立ててはならない。くしゃみをしそうになったら鼻を手で覆いなさい。歯に挟まったものを取る際は必ず手で口を覆いなさい。果物の種など食べられないものは隣の人が見て嫌な思いをしないように隠しなさい。

食べ物が口に入ったまま話をしてはならない。仏は「舌打ちをしたり、喉を鳴らしたりしてはならない。息を当てて暖めたり、息を吹きかけて冷ましながら食べてはならない。」と言っている。また仏は「ご飯は極端に小さく丸めたり、大きく丸めたりするのではなく、綺麗に丸く整えて食べなければならない」と言っている。匙は真っ直ぐに口へと運び、ご飯がこぼれ落ちないようにしなさい。もし、ご飯の中に脱穀されていない粒や、砂や、虫などが入っていたら食べてはいけないし、隣の人に知らせたり、食事の中に唾を吐いたりしてはならない。一度食べ終わったのなら、もっと食べたいという気持ちを捨て、もっと欲しがって唾を呑み込んではならない。

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